その評価目標、“なんとなく”決めていませんか?

社員のやる気の問題と片づける前に、考えてみたいこ

人事評価制度を導入して、気づけば4年目。
制度としては定着している。評価シートもある。面談もしている。
それなのに

・社内が、どこか静か
・評価の話題が広がらない
・目標設定の時期になっても、空気が重い

そんな感覚はありませんか。

もしあるなら、それは社員のやる気の問題ではありません。
多くの会社で起きているのは、
評価そのものが、マンネリ化しているという現象です。

評価がマンネリ化する会社に、よくある光景

評価の時期になると、こんな流れになっていませんか。

・経営から評価目標が降りてくる
・去年と大きく変わらない内容
・数値も表現も、どこか既視感がある
・現場は今年もこれ?と受け止める

そして評価期間が始まると、
社員は“こなすモード”に入り、
上司もとりあえず評価をつける作業になる。

誰かがサボっているわけではありません。
ただ、評価が「期待を生む仕組み」ではなく、「業務の一部」になってしまっているのです。

原因① 評価と給料が、つながっていない

マンネリ化の最大の原因は、ここです。

評価結果が、処遇にほとんど影響しない
評価を頑張っても、

・昇給は横並び
・昇格は年功序列
・賞与も大きく変わらない

この状態が続くと、社員はこう考えます。

評価って、結局は形式だよね。

そう思った瞬間から、
評価目標は達成したいものではなく、書類上の約束になります。

これは社員が冷めているのではなく、
評価制度が“本気を出す理由”を失っている状態です。

原因② 目標が「考え抜かれた言葉」になっていない

もう一つ、非常に多い原因があります。

それが、
評価目標がなんとなく決められていること。

もちろん、社長は忙しい。
経営判断、資金繰り、営業、人の問題……
評価目標だけに時間を割けないのは当然です。

ただ、社員は敏感です。

・去年とほぼ同じ表現
・抽象的で、解釈が人によって違う
・なぜこの目標なのかが見えない

こうした目標は、
社員の行動を変えません。

目標とは本来、
「何を頑張ればいいのか」を明確にするためのもの

そこが曖昧だと、評価制度は一気に形骸化します。

評価がマンネリ化すると、会社で何が起きるのか

一番怖いのは、
不満が噴き出ることではありません。

もっと静かに、こうなります。

・社員が考えなくなる
・指示待ちが増える
・成長のスピードが落ちる
・評価面談が“儀式”になる

つまり、
会社全体のエネルギーが、少しずつ下がっていく。

これは数字には表れにくい。
でも、確実に組織の体力を奪っていきます。

社長にしかできない、たった一つのこと

評価を立て直すために、
いきなり制度を大きく変える必要はありません。

まずは、ここからです。

「今年、この評価で社員に何を期待するのか」
それを言葉にすること。

・会社はどこへ向かおうとしているのか
・今年、特に力を入れたいことは何か
・去年と違う“メッセージ”は何か

それを評価目標に、反映させる。

たったそれだけで、
評価は作業から経営メッセージに変わります。

目次

評価は、会社の“温度”を映す鏡

評価制度は、
社員を管理するための仕組みではありません。

・社長が何を大事にしているのか
・どんな行動を評価したいのか
・どんな会社にしたいのか

それが、最も正直に表れるのが評価目標です。

もし今、
評価が盛り上がらないな」と感じているなら、
一度、こう自問してみてください。

社長、その評価目標、
本当に“今年の言葉”になっていますか?

目次